●原料工程
石灰石、粘土、けい石、その他の原料をセメントの化学成分となるように、乾燥・微粉砕・均一化して調合する工程です。
セメントの主要成分を含む物質は、原料として使用可能なことから、各種の廃棄物・副産物の有効利用を進めており、その量は約2、600万トン/年にも及びます。これら多種多様な廃棄物・副産物を使用して、安全で安定した品質のセメントを生産しています。
●焼成工程
調合された原料を、1、450度以上の高温で焼成してセメントの中間製品(クリンカ)にする工程です。
なお、各種の機械から出る余熱は、原料の乾燥や排熱発電など無駄なく利用しています。
●仕上工程
できあがったクリンカを微粉砕し、せっこう、混合材を加えセメントに仕上る工程です。
せっこうはセメントの硬化速度を調整するためのものですが、火力発電所などの排煙脱硫で発生する排脱せっこうや、いろいろな化学工業から発生する副産せっこうが使用され、有効に活用されています。
また、高炉スラグの微粉末やフライアッシュを一定比率混合した混合セメントもあり、省資源・省エネルギーにも有効となっています。