8,000tってどれくらい?

ポスターに、二酸化炭素(以下CO2)の排出量が出てきますが、その8,000tってどれくらい?

 温度0℃、1気圧(1,013hPa)でCOの体積は、(注1参照)
   44gで22.4リットル(0.0224m)なので、

   1t(1,000kg=1,000,000g)で、
      1,000,000÷44×0.0224=509.09 となり、

   8,000tでは、
      1,000,000÷44×0.0224×8,000=4,072,727.27 となります。

ここで、気温20℃、1気圧で考えると、(注2参照)
   8,000tのCOは、
      (273+20)/273×4,072,727.27=4,371,095.57 となり、

   約437万mとなります。

これは、
      1辺が約163.5mの立方体の体積となり、

東京ドームの容積は約124万mなので、
    437÷124=3.52 になり

東京ドーム
      の約3.5杯分となります。
注1
 理想気体は、標準状態(0℃、1気圧)で同じ体積(約22.4リットル)を占めます。
 これを1モルといい、物質を構成する分子の分子量にgをつけた質量の物質量です。

 COの分子についていえば、
   C(炭素)1つ、O(酸素)2つの原子から成り立ち、Cの原子量は12、Oの原子量は16です。

   よって、COの分子量は、12+16×2=44 となり

   1モルのCOは44gで約22.4リットルとなります。
注2
 温度や圧力が変化した場合にも、体積は変化します。
 温度と体積の関係(シャルルの法則)は、絶対温度(K=−273℃)に比例するので、

   温度が25℃、1気圧の場合は、
     (273+25)/273×22.4=24.45 となり

   1モルのCOは44gで約24.5リットルとなります。