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セメント協会標準試験方法

  各種のセメント協会標準試験方法(略語はJCASです)の発行を行っています。2013年4月1日現在、17種類のJCASが制定されています。セメント協会の研究所ではこれらの開発における技術的な調査や試験等も行っています。

▼試験方法をクリックすると詳細が表示されます。

●JCAS I-01:1997 遊離酸化カルシウムの定量方法

 この試験方法はポルトランドセメントおよびクリンカー中の遊離酸化カルシウムをエチレングリコール法(A法)またはグリセリン−アルコール法(B法)により定量する方法です。CAJS I-01:1981ではグリセリン−アルコール法を採用していたが、遊離酸化カルシウムの溶出時間が1.5〜2時間と長時間を要することから、操作時間の短縮を目的にエチレングリコール法(溶出時間5分)を検討し、採用しました。


●JCAS I-04:2004 セメントの水溶性成分の分析方法

 この試験方法はセメントおよびクリンカー中の水溶性成分(Na+、K+、Ca2+、Cl、SO42−、OH)を振とう器を用いて水に溶出させ、各種の定量方法によりそれらを定量する方法です。
 この規格における水溶性成分とは、調製方法(固液比1:10、振とう時間10分)により水に溶出した化学成分のことです。


●JCAS I-05:2011 蛍光]線分析によるセメント中の塩素の定量方法

 この試験方法はセメント中の塩素を蛍光]線分析方法により定量する方法です。本方法はガラスビード法とブリケット法の二つの方法を規定しています。しかしながら、高炉セメントはガラスビード作製の前処理の強熱操作により一部の塩素が揮散するため、ブリケット法のみ適用できます。検量線用の標準物質は各試験所で調製することになっています。
 なお、セメントの品質規格のための塩素の公定法はJIS R 5202(セメントの化学分析方法)です。

  蛍光]線分析によるセメント中の塩素の定量方法


●CAJS I-11:1981 調合原料及びダストの化学分析方法

 この試験方法はセメント製造に用いる原料およびキルンダストを湿式の化学分析法により定量する方法です。分析項目はig.loss、SiO2、Al2O3、Fe2O3、CaO、MgO、SO3、Na2OおよびK2Oです。
 新たに開発したJCAS I-14:2010(セメント製造用原料の化学分析方法)を用いることを推奨致します。


●CAJS I-12:1981 けい酸質原料の化学分析方法

 この試験方法はセメント製造に用いる粘土、けい石等のけい酸質原料を湿式の化学分析法により定量する方法です。分析項目はig.loss、SiO2、Al2O3、Fe2O3、CaO、MgO、Na2OおよびK2Oです。
 新たに開発したJCAS I-14:2010(セメント製造用原料の化学分析方法)を用いることを推奨致します。


●JCAS I-13:1996 鉄原料の化学分析方法

 この試験方法はセメント製造に用いる鉄原料料を湿式の化学分析法により定量する方法であす。分析項目はig.loss、SiO2、Al2O3、Fe2O3、CaO、MgO、SO3およびZnOです。
 新たに開発したJCAS I-14:2010(セメント製造用原料の化学分析方法)を用いることを推奨致します。


●JCAS I-14:2016 セメント製造用原料の化学分析方法

 この試験方法はセメントクリンカーの製造に用いる調合原料、石灰石、けい石等のけい酸質原料、粘土等のアルミノけい酸質原料、鉄原料およびキルンダストを湿式の化学分析により定量する方法です。鉄原料は鉄原料を除く原料の分解方法では分解が困難なことから、鉄原料を除く原料(第1部)および鉄原料(第2部)の二つの方法を規定しました。二つの方法は試料溶液を調製すれば、JIS R 5202(セメントの化学分析方法)に準拠した方法により各化学成分を定量することが可能です。分析項目はig.loss、SiO2、Al2O3、Fe2O3、CaO、MgO、SO3、Na2O、K2O、TiO2、P2O5およびMnOです。

  セメント製造用原料の化学分析方法


●JCAS I-31:1996 石英の定量方法(りん酸方法)

 この試験方法はセメント製造に用いる原料およびセメント中に存在する石英をりん酸により溶解して定量する方法です。適用範囲は岩石、粘土、その他けい酸質物質およびそれらの粉じん中の遊離石英です。なお、難溶性鉱物について補正方法が規定されています。


●JCAS I-32:1996 ガラス量及びその化学組成分析方法

 この試験方法は火山岩溶岩石中のガラス質部分の量およびその化学組成を定量する方法です。
 火山岩溶岩石中のガラス質部分はコンクリート中でアルカリ骨材反応を起こす一因であると考えられていますが、全てのガラス質部分がアルカリ反応性であるかどうかは未知のため、他の試験方法と併せてキャラクタリゼーションを行う必要があります。


●CAJS I-51:1981 セメント及びセメント原料中の微量成分の定量方法

 この試験方法はセメント及びセメント原料中の微量成分の種類によって試料溶液を調製し、各種の機器分析により定量する方法です。分析項目はふっ素、バナジウム、水溶性六価クロム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、ひ素、カドミウム、水銀及び鉛です。
 有機溶媒を用いる分析項目の定量は、有機溶媒を用いる必要のない高感度な機器分析装置を用いるJCAS I-52:2000(ICP発光分光分析及び電気加熱式原子吸光分析による微量成分の定量方法)を用いることを推奨致します。


●JCAS I-52:2000 ICP発光分光分析及び電気加熱式原子吸光分析によるセメントの微量成分の定量方法

 この試験方法はセメント中の微量成分を硝酸分解およびメタほう酸リチウム溶融により試料溶液を調製し、同一の試料溶液を用いてICP発光分光分析法または電気加熱式原子吸光分析法により定量する方法です。分析項目はベリリウム、バナジウム、クロム、ニッケル、銅、亜鉛、ひ素、ストロンチウム、モリブデン、カドミウムおよび鉛です。


●CAJS I-60:1982 普通ポルトランドセメント中の高炉スラグ、シリカ質混合材、フライアッシュ及び石灰石の含有率の推定方法

 この試験方法は普通ポルトランドセメント中の高炉スラグ、シリカ質混合材、フライアッシュおよび石灰石の含有率を推定する方法です。具体的には、それぞれの少量混合成分に特有の化学分析値を湿式の化学分析により求め、その化学分析値と補正係数の関係式から推定します。


●JCAS I-61:2008 フライアッシュのメチレンブルー吸着量試験方法

 この試験方法はフライアッシュへのメチレンブルーの吸着量を定量する方法です。
 1995年版では「メチレンブルー吸着量の著しく多い試料は、試料量り採り量を適当に減らす。」と規定していましたが、具体的な試料の減らし方は規定していませんでした。そのため、2008年版では試料の量り採り量を減らすと分析精度が下がると判断し、試料量は一定としてメチレンブルー溶液量を増やす方法を規定しました。

  フライアッシュのメチレンブルー吸着量試験方法


●JCAS K-02:2004 45μm網ふるいによるセメント粉末度試験方法

 この試験方法は、試料を目開き45μmの網ふるい上に入れ、圧力調整した水を噴射してふるい分ける方法です。


●JCAS K-03:2005 エア・ジェット式ふるい装置によるセメントの粉末度試験方法

 この試験方法は、エア・ジェット式ふるい装置を用いてふるい網上の試料を噴射する空気流によって分散し、ふるい目開きに対応してふるい分ける方法です。10、16、20および32μmの目開きのふるい網を用いて測定します。


●JCAS L-01:2006 セメント系固化材による改良体の強さ試験方法

 この試験方法は、セメント系固化材による改良体の一軸圧縮強さを測定する方法です。主に、試験器具、試料の調整方法、供試体の作製方法、養生方法、一軸圧縮試験方法について規定しています。この試験方法は、改良体が締固め可能な場合に適用することとします。(締固めを伴わない改良体の一軸圧縮試験方法については、地盤工学会基準JGS0821「安定処理土の締固めをしない供試体作製方法」を参考にして下さい。)


●JCAS L-02:2004 改良体の六価クロム溶出試験方法

 2000年3月24日付け旧建設省(現 国土交通省)通達においては環境庁告示第46号によって六価クロム溶出試験を行うことになっています。尚、セメント協会では、セメント協会標準試験方法としてこの「セメント及びセメント系固化材を使用した改良体の六価クロム溶出試験方法」を提案しています。この溶出試験方法は、セメント及びセメント系固化材を使用した改良体(室内試験供試体を含む)の六価クロム溶出試験について規定しています。


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